SIRUPは変幻自在なボーカルスタイル、五感を刺激するグルーヴィーなサウンド、そして個性的な歌詞の世界観でリスナーを魅了する。2017年にリリースしたデビュー作「SIRUP EP」が主要音楽ストリーミングサービスを賑わせ、2018年8月には2nd EP「SIRUP EP2」をリリース。2019年夏に開催される初の全国ツアーも、チケットが即日Sold Outになるなど現在話題沸騰中。
Lyrics:KYOtaro
Music:KYOtaro / Shingo.S
Sound Produced by Shingo.S
Recorded by Katsumi Sambongi
@monogram sounds
Mixed by SHIMI from BUZZER BEATS
[D.O.C. / New World Productions Inc.]
Lyrics:KYOtaro
Music:KYOtaro / Mori Zentaro
Recorded by Yuto Murai
@LubLub Recording Studio
Remixed by Yaffle
Mastering:Shunsuke Nishiya
[Toyokasei Co., Ltd.]
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期間:4/13(SAT).14(SUN)
場所:下北沢ケージ/ロンヴァクアン
東京都世田谷区北沢2-6-2 京王井の頭線高架下
JET SET TOKYOで本7インチをご購入の上、GOOD VIBES NEIGHBORSのリーバイス®ブースにご購入のレシートをお持ちいただくとオリジナルレコードバッグをプレゼントいたします。
今年のRECORD STORE DAYに、SIRUPが初のレコードをリリースする。記念すべき1枚には、リスナーから絶大な人気を誇るSIRUPの代表的なバラード“LOOP"と、テレビCMでお馴染みの“Do Well”が大胆に生まれ変わったリミックスが収録される。購入者にはLevi’s®とのコラボレーションによるデニム製のレコードジャケットやトートバッグを入手するチャンスがあり、ファン必見のアイテムになることは間違いない。SIRUPとレコードにまつわるエピソードや、コラボレーションプロジェクトを紐解くインタビューを敢行した。
取材・文 / 河嶋奈津実 写真 / イイダ ヤスヒロ
—— 音楽ファンの間でレコードの人気が再燃しているといわれていますが、SIRUPさんはレコードにどういったイメージを持っていますか?
音楽の聴きかたの主流がストリーミングになった今、一般の方はグッズに近い感覚でレコードを買うのかなと思うんですけど、その音の良さだったり音圧や音像の違いをリスナーが知ることは、音楽業界にとってもすごく良いことだと思います。
—— シンガーを志した頃から、レコードやレコードショップとの関わりはありましたか?
レコードで曲を買うとインストルメンタルバージョンが入ってる場合が多いんですけど、僕が曲を作り始めたころは、CDで聴いていいなと思った曲をレコードで探して、そこからインストルメンタルバージョンを抜き出して引用していたんですよ。初めて使った楽曲はMusiqの“Forthenight”だったと思います。当時はレコードをたくさん持っている友達のDJの家で、教えてもらったり、聴いたりしていました。
—— そんなSIRUPさんが最近、レコードの魅力を再確認する出来事があったそうですね。
Spincoaster Music Barというオーディオシステムがすごく充実しているバーがあって、そこではレコードとデジタルの聴き比べができるんですね。以前、たまたま店に行った時にかかっていた、友達のshowmoreというユニットの音源がいつも以上に良く聴こえたんですよ。それまで周りのアーティストたちがレコードを出す理由を理解しきれていなかったけど、「レコードってこんなに違って聴こえるんだな」と納得しました。あと、Michael Jacksonの“Rock With You”をレコードで聴いたときも、今まで聴いていたスナップの音が、思っていたところとは違う位置で立体的に聴こえたのが驚きでした。今回自分の曲を初めてレコードにするので、自宅でもレコードを聴ける環境を整えたいです。
—— ご自身の楽曲を初めてレコードにするにあたり、SIRUPの代表曲のひとつでもあるバラード“LOOP”が選ばれたのはなぜですか?
“LOOP”というタイトルもそうですが、これは以前からレコードで出したい思いがあった曲で、タイミングを窺っていました。90年代の質感をもっていたりサックスのサンプリングが入っていたり、サウンド面ももちろんレコードにぴったりだと思うんですが、ジャケットも手描きの絵をデジタル化したもので、紙のジャケットを意識したアートワークなんですよ。
—— 満を持してアナログ化される楽曲なのですね。この盤には“LOOP”に加え、“LOOP”と対照的な打ち込み主体のダンスナンバーに生まれ変わった“Do Well (Yaffle Remix)”が初収録されますが、Yaffleさんとの再タッグはどのように実現したのですか?
このリミックスは“LOOP”とは逆のエレクトロ方面に振り切ろうと思ったんです。でもバキバキのテクノになってしまうのはイメージと違うかなと思ったので、ぴったりなプロデューサーはいないかな…と考えていたときに、SIRUPとしての1stシングル“Synapse”に関わってくれたTokyo RecordingsのYaffleさんを思いついて。僕側から細かいオーダーはせずに完全にお任せしたら、完璧なものが返ってきました。キャッチーなリフが残すポップさ、クラブでかかるダンスミュージックとしてのクールさ、シンバルやストリングスが入ってくる意外性、全てが揃った最高な仕上がりでした!本当に最高です。
—— 聴いたかたがたの反応が楽しみですね!今回“LOOP”のレコードを出すにあたり、Levi’s®とのコラボレーションでデニムのレコードジャケットを配布するキャンペーンを準備中とのことですが、SIRUPさんがステージに立つ際、ファッションにおいて意識していることはありますか?
僕の音楽自体がストリートで等身大なものだと思っているので、ファッションもそういったことを意識しています。
—— 今日お召しのデニムジャケットもLevi’s®のものだそうですね。
そうです。DJ HASEBEさんの“Midnight Dreamin’feat. SALU & SIRUP”のミュージックビデオでも着用したんですが、デニムジャケットを裏返したユニークな形になっていて、オリジナルの刺繍も入れてもらいました。
—— Levi’s®のアイテムの魅力は何だと思いますか?
穿けば穿くほど味が出るし、トーン次第でフォーマルな雰囲気も演出できるところがいいですね。中学生の頃に古着ブームがあって、いろんなブランドのデニムを着る人がいた中で僕はずっとLevi’s®の古着のデニムを穿いていたんです。昨年Levi’s® Store大阪の1周年記念イベントに出演して以来Levi’s®の皆さんとは密にコミュニケーションをとらせてもらっていて、その中でブランドと音楽の関係の歴史を聞きました。Levi’s®とのコラボレーションキャンペーンのためにAlicia Keysが曲を書き下ろしたり、昨年はSnoop Doggが地元で曲作りを学んでいる学生たちに音楽を教えに行ったりしているんですよ。そういった事実に感銘を受けて、今ではLevi’s®を身につけることが自分のステータスのひとつになっていますね。
—— 素敵なエピソードですね。今日は、SIRUPさんのレコードを対象店舗で購入したかたに配布されるレコードジャケットのデザインの打ち合わせでしたが、色やモチーフなどを迷いなく決めていらっしゃいましたね。
楽曲の雰囲気を崩さずにファッションとしても良いものを作ろうと思ったら、自然に選択肢は絞られていったのでスムーズに決めることができました。今日、実物を見て感動しましたね。レコードの音に味があるのはもちろんですが、デニムのジャケットに入れて、出してを繰り返すうちにジャケットのほうにも味が出てくるはずです。初めてレコードを出すことには慎重になっていたんですが、このコラボレーションによって自分の音楽にもうひとつの世界観をプラスできて、しかもそれをLevi’s®の皆さんと作れるのは本当にありがたいです。
——最後に、SIRUPとして初のレコード“LOOP”と、Levi’s®とともに手がけたレコードジャケットを手にするかたたちに、どんなことを伝えたいですか?
音楽の聴かれかたが多様化して、リスナーの数は増えていると思うんですけど、携帯電話で手軽に聴き流せるからこそ、生活における音楽の重心は軽くなっているのかなと思っていて。昔は家でレコードを聴く時間を意識して作っていたんだろうなと思うと、レコードって特別な存在ですよね。僕もCD世代なので、買ったCDを家に持って帰って聴くまでの楽しみな気持ちとか、ジャケットやブックレットのデザインをじっくり見る時間を経験しています。そういう「手にとる音楽」の価値がまた浸透すればいいなと思います。一度聴けばレコードの良さを知れるはずなのでぜひそれを感じてほしいです。僕の1枚をきっかけに、聴く人の生活における音楽の割合が増えれば嬉しいです。素晴らしい皆さんと一緒に自分の音楽を形にできるので、絶対に手にとってください!