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Amoeba Music co-founder 兼 共同オーナーMarc Weinstein 氏  インタビュー

2017/5/07
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Amoeba Music co-founder Marc Weinstein インタビュー ​ーinterviewer & text Sayaka Shimoi

​皆さんこんにちは!
私はAmoeba Music カリフォルニアの共同創設者 Marc Weinstein です。私達はバーバンクとサンフランシスコ、
そしてここロサンゼルスに3店舗のレコード店を持っています。
そして本日はRSDを祝う大事な日です。この日は地元の人、レコードストアーで働く人にとっても喜ばしい祝日です。私がレコードストアーで働きだしたのは高校生の頃からで私の人生において、この仕事しかしたことありません。先週末60歳になりましたが、よく考えたら自分でもビックリしますが42年間この仕事をしてますね(笑)そしてAmoeba バークリー店を最初にオープンしてから27年目になります。様々な素晴らしい経験と共に地域も含めたコミュニュティーが人々の音楽への感心と愛を自然に高めてくれました。音楽は人間の歴史や文化から来ている素晴らしいスピリチュアルなものですから、他では感じることの出来ないフィーリングが有る筈です。そしてそれらを理解している人達は音楽の良さを知っており、次に何を聴きたいか、何を今求めているのか等察知するのが早く理解してます。それはLOVEとパッションでもあり、全てが含まれていてどれくらい人間が美しい物を感じるかという部分でもあります。ビュジュアルやムービーが美しくても、音楽とそれは違います。人々の人生においてどれくらいレコードから音楽が深く入って行くか皆さんご存知だと思います。特に若いうちに深く入って来た音楽の影響というのは人生において大きいと思います。
私が子供の頃父から聴かされて、一緒に同じレコードを好む様になったので非常に父に感謝してます。お互い一緒に沢山音楽を聴き泣いたこともありますね。こういう経験は人生において他では中々経験出来ないのではないでしょうか?


-RSDについて
RSDは今年で10年目を迎えます。全てのレコード店でこのイベントが行われていますが、一番我々にとって嬉しいことは、毎年毎年お客さんが沢山この日を楽しみに当店にやってきます。昨年は今までで一番混雑しましたし、今日はもしかしたら昨年よりも沢山の人が訪れ今まで以上に忙しい日になりそうです。カルチャーがインディペンデントレコードストアーという制度をある意味作ったんだと思います。
アメリカのタワーレコードやヴァージンレコードは銀行の様に凄く会社会社(商業的だった)していました。それは業者公衆群で個性や人柄等そこには無かったです。Amoeba はそんなことは今まで一度もしたことありません。わざとディスプレイを上に置いて購買させるような手法をしたこと無いです。オーディエンスがここに来て、彼らが欲しい物を一緒に探すというそれぞれの顧客に合ったサービスを提供しています。彼らが好きな物をこちらが深く理解してという感じで多分この経験は全てのインディペンデントレコードにおいて違うと思いますが、我々の店では人々がここで出会いよい関係が出来ます。皆さんもご存知の通り音楽には満ちあふれたパワーがありますからそれにトライしてます。この店では200人の従業員が働いてますが全員どれほどここに来る人たちが音楽を愛しているか彼らは理解して働いてます。またオーディエンスも従業員と同じ様に音楽を愛し沢山の経験を持っていますからお互い似た様なパッションのもと通じ合えるのです。それは音楽に対する愛と経験から得ています。なぜならAmoebaは凄く広くて40,000スクエアーフィートほどある巨大ストアーでハーフミリオン(50万以上の)レコードがここに有ります。貴方はここで多くの音楽愛を人間として感じることが出来るでしょう。

-列に並んでいた人達が今後もRSDが巨大化していくと開店時間がもっと夜中からになったりするのでは?と話してましたが、それについてどう思いますか?
そうですね、年々お客様が並ぶ時間は早まってます。昨日も閉店より前から列が出来てましたし、夜中の時点で60人ぐらいの列にはなっていたと思います。そして今朝になったらこの近所のブロックをぐるりと囲む程列が出来ていました。彼らはRSDのリミテッド商品を凄く手に入れたい音楽が大好きな人達だったり、またそれぞれお気に入りのアーティスト達の大ファンで少しでもアーティストと近い距離にいたいんだけだったり、このイベントを心から楽しみにしていたりと、それぞれ純粋に美しいことだよ。どれくらい皆が楽しんでいるか私はウォッチングしています。

-RSDは年々拡大してますが、それはブラックフライデーと比べてどうですか?
実は去年はブラックフライデーよりもRSDの方が上回ったんだ。RSDは音楽を祝日で有り、ロサンゼルス、そしてこの店にとって凄く大事な日だ。

-お客さんの話では$1000以上RSDではレコードに費やすとききましたが
そのとおりで、沢山の人達がそれぞれ$1000以上、また$500分だったり一気に購入しますね。特にこの日はボックスセットが通常より安かったり、レアなアイテムが有るのでそうなるんだと思います。それで、特別な物を買った後商品を車に置いてからまた戻ってきて、さらに他のものも探すんです。彼らは凄いコレクターだったり、音楽を聴くのが大好きな人達で、もっともっと追求していきます。どれくらい皆が音楽を愛しているのか分かる日でもありますね。

-何故コーヒービーンとコラボレーションされたのですか?朝ドーナッツやコーヒーが無料で配られているのを見て素晴らしいアイディアだなと思いました。
実は凄い昔、オーディエンスに何かスナックや飲み物を提供してあげたいというアイディアから始まったんです。そのほうが彼らに取って楽しく心地よい状態になるでしょ。ですからRSDを始めた当初から毎年何かしらの飲食を皆さんに振る舞ってます。たまにはフードトラックが来ることもありますし、皆が何かメッセージやキャラクターを書けるボードを用意したりというエンターテイメント的なことも行ってきました。これは丸一日長いパーティーですからね(笑)

-最後に日本のRSDファンに何か将来に向けてのメッセージをお願いします
日本は沢山のレコードストアーが今も存在するので特別な場所だと思っています。さらに沢山の音楽ファンがアメリカよりもイギリスよりもそこにいると感じました。彼らはレコードを愛していて、それは凄くスイートで大切なことです。私は昨年初めて東京に行った時そのように感じ、もの凄くエキサイトしました。3週間滞在して日本で100枚のCDを購入し帰りました。私は大きなレコードストアーのオーナーですから、ほとんどのCDを手に入れることが出来ますが、東京に行った時純粋に自分自身がその100枚のCDを欲しいと思ったんです。毎日どこかしらの店に行って購入した袋を抱え部屋に戻り凄くハッピーな時間でした。勿論まだそのCDを聴いてますよ。いくつかは日本のバンドのCDだったり、また他のものであってもアメリカで中々手に入らない物が日本には沢山あったんです。また凄く良いレコードストアーが日本には沢山ありますね。アメリカにいる音楽ファンにに気付かせる為、アトラクションを持ったほうが良いと思います。日本のエンターテイメントをもっと知ってもらう為にツーリスト達がそのレコードストアーに訪れるべきです。
なぜなら沢山ある日本のレコードストアーは大小関係なく凄く素敵だと思うから。彼らが持つカルチャーは凄くエキサイティングですよ。私に取って、色んな日本のレコードストアーに行くことはとても楽しかったですし、それらは過去のアメリカにあった光景にも似てました。今アメリカは過去程シーンが大きく無いですがここロサンゼルスの音楽シーンは偉大です。

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